家の壁を装飾するインテリア壁材は、エコカラットのようなセラミック素材のものも素敵ですが、より暖かみがある空間を演出したい場合にはウッドウォールがオススメ。クールな印象のエコカラットと違い、ウッドウォールは天然木の優しい雰囲気が特徴的です。
インテリア壁材の種類
部屋の雰囲気を変えたい場合、壁紙を張り替えるのが最も手っ取り早い方法ですが、より違う雰囲気を出したい場合は、壁材メーカー各社が出しているインテリア壁材を使うのが一般的ですよね。
最も一般的な「エコカラット」は、セラミック素材のインテリア壁材で、調湿性に優れているのが特徴。単価も安く、幅広い業者で施工ができますのでお手軽感があります。また、在庫があればすぐに取り付け出来る点もいいですね。
ウッドウォールはエコカラットに比べると若干単価が高いものの、セラミック素材では絶対に出せない天然木ならではの優しい雰囲気が出せるのが特。オーク、ブラックチェリー、ウォールナットなど、使う樹種によって雰囲気が全く異なるので、自分の好みやインテリアに合わせて選べるのが楽しいですね。無垢材を使ったウッドウォールは受注生産の場合がほとんどなので、数カ月の納期を見込んでおきましょう。
また、最近個人的に気になってるのは陶器タイル。陶器タイルは焼成の過程でかなり深い味わいがでますので、また違った雰囲気が楽しめます。若干単価は高めですね。写真は寿山(じゅざん)という陶器とタイルを制作しているブランドの「極」という商品。寿山はバラエティに富んだ様々なタイルを制作しておりオススメです。陶器タイルも基本的には受注生産です。
ウッドウォールを採用
うちの場合、フローリング、家具、建具(ドア)などは天然無垢材で統一してますので、エコカラットはなんと違うなと思い、壁も天然木を使った装飾にしてみました。採用したのは朝日ウッドテック社の「銘木無垢壁材」という製品。樹種は経年変化が楽しめるブラックチェリーにしました。
なお、どのインテリア壁材もそうですが、基本的には一般販売はしておらず施工業者を通しての購入になりますので、DIYでは頑張れません。また、商品によっては、取り付ける壁に下地補強が必要です。補強されていない場合は、補強工事費用も見込んでおく必要があります。
工事の様子
なかなか工事に立ち会うこともないので、記念に一部始終を記録してみました。
まず、今回壁材を取り付けるのはこちらです。横3100mm、梁までの高さ2200mmくらい。マンション購入時に下地補強済み(10万円くらい)ですので、そのまま工事に入れます。
こちらは、施工業者さんがおもむろに取り出した謎の装置。レーザーで水平や垂直を確認したり、壁の幅や高さを測る機械のようです。赤いレーザーが壁に写っているのがおわかりになるでしょうか。ドラクエのキラーマシンが放ちそうなレーザーみたいでかっこいいですね。
下部の巾木は取らず、その上からウッドウォールを組み上げていきます。巾木を取ると側面の壁の巾木や壁紙に影響が出てしまいますしね。下から上に順々に組み上げていくだけですが、壁の幅に合わせて材料を正確にカットしながら進めていきますので、数段組むだけでかなりの時間を要します。
数時間かけ、最上部以外がすべて組みあがりました。梁と壁材の間にまだ少し隙間が空いているのがおわかりになるでしょうか。ここが最難関らしく、ピッタリ収まるように木材を水平にカットしてからはめ込む必要がありますが、木材の長さが横3メートルもあるため水平にカットするのも一苦労とのこと。
で、こちらが完成品!!白い巾木の上から取り付けてますが、全然違和感ないですね。スポットライトで照らしてあげると最高です。オイル仕上げの天然木なので光が綺麗に反射します。
テレビとドラクエグッズをウッドウォールの前に再配置してフィニッシュ。なかなか良い!!
今回使ったウッドウォールの基本情報
今回採用した朝日ウッドテック「銘木無垢壁材」は、サンプルも原価が高く普通は貰えないようですので、ショールームや公式サイトで雰囲気を掴む必要があります。(私の場合は、自宅の無垢フローリングが同じメーカーの商品でしたので融通してもらえました)
まあ、サンプル程度の大きさの板を家の壁に当てても、全然雰囲気はわからなかったけども。
この商品は、MDFを基盤にしてその表面に5mm程度の天然木を張り付けている構造でしたので、頂いたサンプルを職人さんにカットしてもらい、オーク、ウォールナット、ブラックチェリーのコースターが完成。なかなか良さげ。
商品情報
商品名:銘木無垢壁材
販売元/ブランド:朝日ウッドテック
価格帯
3100mm×2200mmの壁で最大35~50万くらい(工賃込み)
※ 施工会社によって工賃が違いますし、そもそも商品自体の割引率も異なりますので、色んな業者で相見積もりを取りましょう。
入手方法
個人購入はできませんので、施工会社経由で注文しましょう。
朝日ウッドテック商品ページ