花粉症レーザー治療の効果を検証してみた ～ 経過と結果 ～

花粉症の緩和手段として注目されている「レーザー治療」。鼻粘膜の表面を焼き、花粉に対する反応を鈍くすることで症状の緩和を期待するものですが、果たしてどれくらい効果があるのか。毎年、重たい症状で悩まされているので、試してみました。

花粉症の悩み

幼少期に花粉症を発症して約３０年。くしゃみ・鼻みず・鼻づまりの豪華３点セットと共に、人生の大半を歩んできました。毎年、花粉症の季節になると憂鬱なんですよね。夜は寝苦しくなるし、日中は頭が重い。
　
例年、以下の装備で花粉の季節をなんとか乗り切ってきました。

しかしながら、これだけ用意してもほとんど症状は抑えられず、くしゃみ・鼻水・鼻づまり、おまけに目のかゆみに１日中教われているのが現状。
　

レーザー治療を試してみた

　
というわけで、昨年、満を持して「レーザー治療」に手を出してみました。少しでも症状が抑えられるなら、と藁にも縋る気持ちで病院を訪ねました。
　

レーザー治療とは？

花粉症の「レーザー治療」は、鼻粘膜の表面を焼き、花粉に対する反応を鈍くするものですが、医院によって若干の違いがあるようです。僕が行った病院では、鼻粘膜を完全に焼くのではなく、弱めに焼く方法を取っています。以下、病院の公式サイトからの引用です。

鼻の機能を残すミディアムレアの技術
当院のレーザー治療は、細胞（鼻の粘膜）を完全に破壊せずに花粉に対する反応を鈍くし、症状を抑えます。粘膜をウェルダンに焼いてしまうのではなく、ミディアムレアで焼灼をして、正常な鼻の機能を残します。レーザーを照射する場所は、下鼻甲介と呼ばれる粘膜。粘膜の状態は変えずに、表層の性質を少し変えるのがミディアムレアの技術です。
©大城クリニック公式サイト

ウェルダン？ミディアムレア？ 説明文の中に、まるでお肉屋さんのようなキーワードが並んでいますが、要はこんがり焼いてしまうと副作用が強く出てしまうので、やんわり焼くことによって副作用を最小限に抑えつつ最大の効果が出すってことらしい。メリデメのバランスを重視しているのですね。
　

レーザー治療の実際

治療前の説明で提示されたデータによると、このレーザー治療は約半数の人に効果があるそうで、効果の持続は１～３年程度。逆に考えると、約半数には効果ないってことですね。自分には効果が出るのだろうか。
　
また、レーザー治療後は以下の点に気を付ける必要があるとのこと。

一番下の注意事項がポイントですね。花粉症の時期にレーザー治療してしまうと、薬無しで過ごさなきゃいけない期間ができてしまう。季節の前に治療するのが良さそうですね。
　

体験記と治療の効果

ここからは、レーザー治療の体験記、そして治療後にワンシーズン過ごした結果を書いていきます。
　

治療から１週間までの経過

治療当日

天候は雨。すでに花粉が大量飛散している時期ですが、雨のおかげで比較的症状は軽い。本日が初診でしたが、問診票に記入して簡単なビデオを見た後に、即レーザー治療だそうで・・・。はやっ！！
　
しばらく待った後に治療室に通される。最初に治療前の処置をします。

時間にして約３分。徐々に麻酔が効いてくる感じがジワジワきますね。
　
そして、ついにレーザー治療のターン！鼻の中にレーザー照射のノズルを入れ、片方１分程度の時間で焼きあげていきます。麻酔が効いているため、痛みは全くありません。あっという間に治療は終わりました。そのままお会計して帰宅。
治療後は、一時的に滝のように鼻水が出るようで、本日はティッシュを２箱ほど消費してフィニッシュ。

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治療後１日目

天候は晴れ。気温は高め。いかにも花粉が大量に飛散しそうな日。
朝起きたときの爽快感は素晴らしく、一日目にしてこれほどの効果が出るのかと、我が目を（正確には我が鼻を）疑いました。くしゃみ・鼻水・鼻づまりは若干あるものの、薬を飲んでいない割には症状が軽い。

治療後２日目～５日目

天候は雨や曇りが続いています。気圧は低め。
気圧が低い日は花粉症が悪化すると言われてますが、まさにそのとおり。レーザー治療の甲斐なくめっちゃ症状が出まくってました。低気圧タイプの症状には、あまり効果がないのだろうか。

治療後６日目

転記は快晴、気温はそこそこ高め。
この日は最悪だった。目は痒いわ、鼻は両方詰まるわ、鼻水は出るわ、くしゃみは止まらないわ。地獄の鬼も逃げ出すつらさ。レーザー治療、意味なくない？

その後の経過

治療後１週間が経過しましたので、薬の服用が解禁されます。これまでの一週間は症状が緩和されたとは言い難い状態でしたが、果たして薬の併用でどれくらいの効果が得られるだろうか。
　
今年は市販薬で検証してみます。さっそく薬局に行きアレグラを購入。
僕は症状が重たく、例年は市販薬では全く症状が緩和されなかったんですが、、レーザー治療後は市販薬だけで症状が抑え込めました。これにはビックリ。だって、例年は処方薬（内服、点鼻、点眼）＋マスクを使っても症状が抑えられなかったんです。相当の効果が出てると言わざるを得ない。
また、なぜか目の痒みもおさまったんですよ。レーザー治療では、目の症状は緩和できないはずですが、なぜだろうか。

２年目の結果

１年目は市販薬だけで症状を抑え込め、良好な結果でした。２年目も結果良好で、症状が軽い。鼻粘膜を焼くだけでこんなに効果があるなら、もっと早くやっておけばよかった。

３年目の結果

治療後３年目は2020年でして、あのコロナが直撃した年。中国の工場が軒並み稼働停止した影響（と言われてますが）で、全国的に花粉症の症状が全然でない人が続出。ってことで、効果検証できず・・。というか、工場から排出されるPM2.5が症状を悪化させると言われてましたが、本当でしたね・・。

４年目の結果

２月下旬、花粉症シーズンが開幕。さっそく症状が出始めてまして、くしゃみ連発です。レーザー治療の効果期間も超えてるし、２度目の治療が必要かな・・。
　

まとめ

鼻腔内をレーザーで焼く「花粉症レーザー治療」は、個人差があると言われていますが、僕はかなり効果を実感できました。例年、処方薬（内服、点鼻、点眼）とマスク併用でも症状が抑えられませんが、花粉症レーザー後は、市販の抗ヒスタミン薬を飲むだけで症状が抑えられるまでに緩和。
治療後２シーズン目の結果はまだわかりませんが、今のところオススメしない理由が見当たりません。是非、お近くの病院で試してみてください。