ナイキなどのスニーカーを海外ショップで購入する際の関税額の計算方法について。海外ショップのスニーカー抽選への応募、海外二次流通サイトでのレアスニーカーの購入、海外限定モデルの購入などのケースで関税額を見積もる場合に参考にしてください。
海外ショップで購入するスニーカーには関税がかかる
昨今のスニーカーブーム(と転売ブーム)で、人気スニーカーを定価で入手するのは困難を極めており、SNKRS、NIKELAB MA5、アトモス、ドーバーなどの国内抽選に応募するだけでなく、ENDやSNS、または二次流通のStockXなどの海外ショップで抽選・購入せざるを得ないケースも増えています。
海外ショップで購入する場合、本体価格や送料・手数料に加えて、関税まで加算されてしまうので、関税額の目安は覚えておきたいところ。ちゃんとした計算方法を覚えておくと、関税が高すぎる等のトラブルに遭遇したときに対処できるようになります。
関税の計算方法
まずは基礎知識から。ナイキのジョーダンシリーズやダンクなどの人気スニーカーは革製(本革・合皮・スウェード問わず)のものが多いので、関税額は以下のルールが適用されます。
- 本体価格の30%
- 「本体価格」は、個人使用の場合は0.6をかけたもの
つまり、販売価格(送料・手数料は除く)の18%が関税として課されると覚えておきましょう。
なお、課税価格の合計が1万円以下の場合に、少額貨物として免税される制度もありますが、革製のスニーカーには適用されませんので、ナイキのレアスニーカーはほとんど適用外ですね。コンバースのチャックテイラーなどアッパーがキャンバスのものには適用されます。
関税額の具体例
ではさっそく、子供用に購入したSBダンクを例にあげ、関税額を計算してみます。
今回はStockXでベビーダンク(レイガンタイダイブラック)を購入してみました。全体の価格と内訳はご覧の通りです。この中で関税が適用されるのは「購入価格 $103」の部分になり、この金額の18%(0.6 × 0.3)が関税額です。為替レートを仮に100円とすると、購入価格は10,300円、関税額は1,854円となります。
次に実際に届いた通知を見てみます。
ご覧の通り、関税額は1,600円となってますので、だいたい計算結果と一致してますね。(微妙なズレについてはよくわかりません( ´艸`))
参考までに、ナイキの主要モデルの関税額を目安としてざっくり記載しておきますね。(定価、為替レートなどで多少変わるので、あくまで目安ってことで)
- ジョーダン1 HI:3,200円程度
- フォース1:2,400円程度
- ダンク:2,400円程度
関税額に疑問がある場合の問い合わせ方法
まれに、関税が想定よりも高すぎるなどのトラブルが起こりますが、その場合は最初に配達業者(UPS、FedEx、DHLなど)に問い合わせしましょう。というのも、関税額は配達業者が提出するインボイス等の通関書類をもとに算出されます。ですので、まずは伝票に記載された番号等をもとに通関書類にどんな記載があったのかを聞いてみましょう。
その結果、購入品と通関書類の内容が違っていたら(例えば、革を使ってないスニーカーなのにLeather Sneakerと記載されている、など)、販売店と税関の両方に問い合わせをし、対応方法を探りましょう。購入品と通関書類の内容があっている場合は、税関に問い合わせですね。