有馬温泉は神戸の北、六甲山を超えたところに位置し、ぶっちゃけアクセスがめっちゃ悪いんですが、歴史ある温泉地ってことで行ってきました。太閤秀吉が人生の節目ごとに湯治を行ったらしく、太閤橋、太閤の湯、ねね像など所縁のものが多数ありますが、特筆すべきはまんじゅうと泉質と街並み。想像以上に良いです。
有馬温泉めっちゃ楽しいー!
それほど期待せず、なんとなく訪れた有馬温泉ですが、期待を上回る楽しさでした。
有馬温泉は電車でのアクセスが悪いのでバス利用が鉄則で、新大阪や新神戸などから1時間ほどで着きます。まず、町に入ると至る所でまんじゅうを売ってるわけですよ。温泉地 = まんじゅう と言ってもよいくらい温泉とまんじゅうは切り離せないですしね。バスの長旅で空になった胃を満たすべく、まんじゅうを食べざるを得ない。
せいろで蒸された饅頭って、なぜこんなに美味しそうに見えるのか。
有馬温泉では「よい湯まんじゅう」「赤飯まんじゅう」「かりんとう饅頭」「焼き餅」などのラインナップがありますが、この中で赤飯まんじゅうがヤバイ。
赤飯まんじゅうは厚めのしっとりした皮で赤飯を包んだものですが、赤飯の塩気がアクセントになって皮の旨味を最大限に引き出している。まんじゅうの餡よりも皮が好きっていうカワラーにはたまらない組み合わせ。日本一美味い饅頭に認定しました。10個食った。
街並みは、けっこうな勾配の坂、細い路地、風情ある建物の3点セットで構成。毎日、関東平野で生きている僕にとっては、どれをとっても非日常。最高だ。歩いてるだけで楽しい。
坂市場っていう立ち飲みのバーみたいなところで、ビールとサイダーを満喫。
有馬の地では、過去に炭酸水が湧いていたようで、サイダーや炭酸せんべいが売りの一つになっています。サイダーは適度な甘さで、ラムネのような味わいですが、甘さが後味に残らず非常にスッキリ。ご当地ビールの有馬麦酒は、薄めの味わいで香りはそこそこ、甘めのビールですね。
炭酸せんべいはそこら中にあるお土産屋さんで売ってますが、生炭酸せんべい(3つで100円)ってのもあり、賞味期限が5秒ってことなので焼きあがったら即食べる感じのファストフード。美味しいデース!他にも豆乳アイスとか佃煮とか食うものには困らないので、街並みを楽しみながら食べ歩きしてるとあっという間に時間が過ぎ去った。
©有馬六彩
今回は湯めぐりはせず、宿泊した東急ハーヴェストで有馬温泉が誇る「金湯」と「銀湯」を堪能。銀湯はさらりとした優しめのお湯で、金湯は鉄分と塩分が強く、全身の粘膜という粘膜をピリピリと浸食する感じ。このピリピリ感、癖になりそう。
ご飯処が少ないのが難点
有馬に泊まる場合、旅館やホテルで夕食をとる人が多いと思いますが、今回は外食を選択しました。それが裏目に出た。早めに閉まってしまうお店が多く、19時を過ぎると食うところがほとんどない。
初日は、ハーヴェストの近く、タンサン坂のほうにあるお蕎麦屋さん「土山人」でお蕎麦を。
二日目は、神戸在住の友人と一緒に、タクシーで10分ほどの距離、金仙寺湖の湖畔にある神戸牛ステーキ屋さん「三田屋」でディナー。金仙寺湖畔三田屋はピアノ生演奏付きですごく良かった。
というわけで、有馬温泉に2泊しましたが、なかなかに満喫できました。有馬温泉街は1日もあれば十分に遊び尽くせますし、有馬を拠点に活動するにはアクセスが悪すぎるので、一泊くらいが適切な感じですね。神戸に行く際に、ぜひ立ち寄ってみてください。