別府の名所としてやたら目に付くのが別府温泉保養ランド。その名前から昭和に全盛を迎えた施設ってことが想像できますが、ここは『濃厚な泥湯』が売りなので日々美肌を目指し邁進している身としては避けて通れない。しかし、まさかあんなことになろうとは。恐怖の片鱗を味わったぜ・・
別府温泉保養ランドの前評判
まずは別府温泉保養ランドを知らない方のために施設の紹介をしますと、ドロっとした泥湯温泉を敷地内に持つ保養施設で、日帰り入浴も出来ますし、宿泊施設としても利用できます。
©たびらい
泉質は単純酸性泉(酸性・低張性・高温泉)ですが、見た目は泥そのもの。ものっすごい泥。お肌に良さそうな匂いがプンプンするぜーヽ(`Д´)ノ
©たびらい
お風呂は、室内に3種類(コロイド、蒸し風呂、打たせ)と、露天が2つ(うち一つは混浴)あります。露天はご覧の通り結構な広さです。
友人・知人の経験者に別府温泉保養ランドについて聞いてみたところ、
- 施設が古いので潔癖の人はたぶん無理
- 彼女と行ったんですが、露天の女性出入り口の近くにオジサンが溜まってて引いた
と、まあ評判は良くない。
とはいえ、泥湯を味わってみたい気持ちが強く、評判がどうであろうと行く決意は揺るがない。
露天の泥湯が想像以上にヤバかった
さて、ここからが体験記。前評判が良いとは言えない施設ですが、果たして現実は如何に。
別府~保養ランド
施設までは別府駅からバスに揺られること数十分の距離です。最寄りの「紺屋地獄前」で下車すると目の前にあります。
案内の看板に記された「大人1,100円」の文字。意外に高い。
通りから敷地に入り、歩くこと数分で施設のエントランスに到着。こいつは・・想像通りの古さですね。都内では中々見かけないオールドタイプの施設になっています。時代の流れを感じます。
受付を済ませると「貴重品はロッカー」へとのこと。コインが戻ってこないタイプのロッカーだったので、泣く泣くなけなしの100円を投入。財布やスマホなど、盗られると困るものをポイポイ入れておきます。
いざ体験
貴重品を預け温泉へのドアをくぐると、長い長い廊下が続きます。受付を済ませたところとは別の建物にあるようで。
1、2分くらい歩いたところで温泉施設へ到着。ここからが本番だ・・!
まずは小汚い脱衣所で衣服を脱ぐ。脱衣所と室内温泉は特にドア等で区切られておらず、めっちゃオープン。脱衣所の近くに、薄く濁った「コロイド温泉」ってのがありまして、ほどよく硫黄の匂いが漂ってきます。温度もちょうど良い。コロイドを5分ほど堪能してから泥湯へと向かいます。
室内にも少し狭い泥湯があるので軽く浸かってから本命の露天泥湯へと向かう。受付の説明では、露天は男女別と混浴の2つがあり、泉質はどちらも同じ、男女別の露天であれば特にバスタオルなどは無くても平気ってことなので、タオルを一切持ってなかった僕は男女別のほうに向かいます。
ただね、構造がおかしい。男女別の露天に入るにしても、入口までは女湯からも丸見えの野人エリアを通る必要があり、全然話しが違うじゃーん!まあ、この日は雨が降る平日だったためか女性客は外にいなかったので、生まれたままの姿で堂々と露天に入ることに成功。
露天の看板に「頭皮には絶対に泥を塗るな」と書いてあり、塗ったらどうなるのか、もしかるすと一瞬にして禿げるんじゃないかと、ヒヤヒヤしながら泥湯を堪能していたところ、ふと後方から呼びかける声が。混浴じゃないにせよ男湯と女湯はお互いにほぼ丸見え状態なので、女湯を背にして入っていたんですが、呼びかけは自分の背後から、つまり女湯のほうから聞こえてきまして、反射的に振り返ってしまったんです。すると、知らない女性(女子大生くらい?)がめっちゃ話しかけてきてる。
雨が降ってて視界が悪かったので誰かと間違えてると思うんですが、、変なトラブルに巻き込まれたくないので、すぐに背を向けガン無視してました。でも、しつこくなんか話しかけてくる。頭おかしいの??
そうこうしてるうちに、事態は悪化。いつの間にか。女性3人くらいがめっちゃこっち見てる。まじか・・。目が合った瞬間に痴漢呼ばわりされる罠だ。なんなの。
まあ、ケランジェロの彫刻のように美しく鍛え上げられた我がボディに見惚れるのはしょうがないし、視線を集めてしまう我がボディがむしろ罪深いのかもしれない。でも、そんなに寄ってたかってこっち見なくてもいいじゃない。
タオルが無いので人が掃けないと外に出れないのに、視線はずっとこっちのまま。すでに20分くらい泥に浸かっており、のぼせる一歩手前。早く室内に戻りたい!視界の端で女湯を伺ってるんですが、無情にもチャンスは巡ってこない。知人の「露天の女性出入り口の近くにオジサンが溜まってて引いた」って言葉が頭にループする。まさかこんな事態になろうとは・・。早く家に帰りたい・・
小太りのオッサンに助けられる
体力の限界が近づき、意を決してミケランジェロバディをさらけ出しながら室内に戻ろうとした、、まさにその時!小太りで、お世辞にも綺麗とは言えない体つきのオッサンが、生まれたままの姿を包み隠さず、堂々と野人エリアを通り、なんか小声で叫びながら、露天に入ってきてくれました。
こんな状況じゃなければオッサンのその行動にドン引きするところですが、今回に限っては渡りに船。威風堂々としたオッサンの出で立ちで女性が怯み、退散してくれました。良かった。。ようやく、僕も恐怖の泥湯から解放される・・。助かった。。
泥湯自体はめっちゃ良かったんですが、タオルを持っていなかったがために、非常に不利な状況へと追い込まれました。男性の皆様、別府温泉保養ランドは喰うか喰われるかの世界です。タオルという武器がなければ一方的に蹂躙されて終わる。お気をつけください・・。